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はじめに ~制作にあたって~
私には京都を散策する際によく通る場所がある、京阪の三条駅前にある高山彦九郎像だ。
その銅像は御所をしっかりとみて拝礼しており、今では待ち合わせ場所として多くの人々に認知されているがこの人物がどんな活動をし多人物だったのかということについてはあまり知られていない。私自身も高山彦九郎を知らないでいた。そんな時に木村幸比古氏の「新撰京の魅力 京都幕末維新をゆく」という本に出会い、高山彦九郎に興味を持った。
高山彦九郎は上野国新田郡細谷村(現:群馬県太田市)出身の勤王思想家である。
13歳の時に「太平記」を読んだことがきっかけで勤王の志を持ち、18歳で上洛して御所を拝して2年間京都に在留、皆川淇圃らに学んだ。その後各地を転々としながら勤王思想を広めた人物である。彼は思想家として名高い傍ら、47歳で割腹自殺するまでの間に多数の日記を執筆しており、彼が残した日記を通して幕末の舞台である京都の史跡探訪マップを卒業制作にしたいと思ったのがきっかけである。
そこで彼の数ある日記の中でも最も、彼の交友関係や活動について重要視されている「寛政京都日記」をもとに史跡探訪を制作するとともに、自分が感じた「高山彦九郎像」についてまとめてみようと思う。

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